2017.03.07
開業をめざす歯科ドクターの皆様へ(後編)
前回は歯科医院経営を安定させるための要素として、
「集患」 「コスト削減」 「人材育成」
この3つの軸が必要、というお話をさせていただきました。
まず初めの【集患】については、前回の記事にポイントをまとめておりますので、そちらをご参考ください。
今回は【コスト削減】と【人材育成】について、ご説明させていただきます。
■歯科医院経営のポイント -歯科医院における【コスト削減】
まず、歯科経営において大きく削減できるポイントとしては、医院の「家賃」が挙げられます。
賃貸でテナントを借りる場合、通常の物販等のお店であれば通常3~4年のサイクルで入れ替わることが多いのですが、歯科医院の場合、平均して10年程度の長期契約となります。
これは大家さんにとって、長期空室のリスクを下げるメリットもありますので、家賃交渉できる可能性もあるでしょう。
また、設備面ではランニングコストを抑えるために LED照明の導入 なども検討しましょう。
従来は照明器具には蛍光灯やダウンライトが主流でしたが、LEDの器具、電球の値段も最近ではかなりこなれてきましたので、殆どの新規設計される医院様ではLEDを採用いただいております。
電気料金については100V交流の「電灯」の他、エアコン、コンプレッサー、バキュームを稼働させるための 200V三相の「動力」が必要 となり、その割合によって基本料金が変わってきます。
使用する動力設備の消費電力によって、基本料金が変動しますので、ランニングコストを抑えるために、より省エネに対応した設備を選定することも重要なポイントです。
その他、細かいポイントで考えますと、自動練和器を導入して歯型の取り直しを防いだり、ハンドピースなどもメーカー保証のついているしっかりとしたものを使ったほうが、ネット通販で安価なものを購入し使い捨てるよりもトータルで見てコストが安くなる場合もありますので、治療スタイルに併せて検討しましょう。
■歯科医院経営のポイント - 歯科医院における【人材育成】
リピーターとなっていただける患者様を増やしていくため、スタッフの接遇レベルの向上は非常に重要な課題です。
最近では、接客・コミュニケーションの最高峰である ホテルスタッフやキャビンアテンダント向けの接遇研修 をスタッフに義務付ける医院様が増えているようです。
そこでは接遇のプロから、基本的なマナーはもちろん、お客様に対する接し方やコミュニケーションのテクニックを徹底的に学ぶことができます。
ただし、各医院の理念や考え方の教育は院長自ら実施していく必要があります。
患者様に対して、いかに快適に治療を受けていただくことができるか、無痛治療や滅菌レベル、 クレンリネスへの取り組み など、ドクターの考える医院のあり方をスタッフ全員が共通認識を持てるように、何度も繰り返し伝えていく必要があるでしょう。
特にクレンリネスは誰もが実施でき、効果が実感できる重要なポイントです。
まずは医院の隅々まで綺麗にして、 患者様もスタッフも皆が気持ち良い空間を作ること。
これが繁盛する歯科医院を作る上での第一条件だと考えます。
スタッフにもこの考えと行動を徹底することで、見た目の綺麗さだけでなく、気分も爽やかに働けるものです。
人材育成の第一歩として、まず取り組んでみてはいかがでしょうか。
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